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『ムーンレスムーン』ゲームレビュー。いくつもの世界を生きる、静かな夜の物語。

ムーンレスムーン

『ムーンレスムーン』は、KAMITSUBAKI STUDIOからリリースされたテキストアドベンチャーゲームです。 プレイヤーは主人公の少女「ヨミチ」となり、夜ごと迷い込む不思議な世界を探索します。 本作の特徴は、物語に隠されたキーワードを見つけ出す「RIDDLEパート」。クリックで読み進めるだけでなく、プレイヤー自身が謎を解き明かすことで物語が展開していくのが面白い点です。プレイ時間は約2~3時間で、結末が変化するマルチエンディング方式を採用しています。

目次

ゲームの基本情報

価格1,200円
ジャンルノベルゲーム, アドベンチャー
リリース日2024年8月8日
開発元Kazuhide Oka
パブリッシャーKAMITSUBAKI STUDIO, yokaze
日本語対応対応済み
プレイ時間目安2~3時間

『ムーンレスムーン』のゲーム概要

主人公「ヨミチ」が迷い込む、夜の不思議な世界

ごく普通の学生生活を送る主人公の少女「ヨミチ」。しかし彼女は、夜になると時々、現実とは異なる別の世界へと迷い込んでしまいます。

そこは「月の砂漠」であったり、「トンネルの中の喫茶店」であったり、「空に浮かぶ島」であったり。幻想的でどこか寂しげな世界で、ヨミチは様々なキャラクターと出会い、言葉を交わします。プレイヤーはヨミチを通して、この不思議な夜の冒険を体験することになるのです。

物語の鍵を握る「RIDDLEパート」

本作の大きな特徴として、「RIDDLEパート」と呼ばれる謎解き要素が挙げられます。 物語の文章の中に隠されたキーワードを見つけ出し、それを正しい場所に当てはめることで、物語が先へと進んでいきます。

単に文章を読むだけでなく、プレイヤー自身が「言葉」をパズルのように組み合わせていく感覚は、他のノベルゲームにはない独特の面白さがあります。このシステムが、物語への没入感をより一層高めてくれることでしょう。

本作の良かった点

惹き込まれるストーリーと世界観

やはり本作の一番の魅力は、その独創的なストーリーと世界観にあります。 昼の現実と、夜の幻想的な世界。二つの世界を行き来する中で、主人公ヨミチが抱える葛藤や、出会うキャラクターたちの個性的な物語が深く描かれています。

各キャラクターが持つそれぞれの考え方や世界観が、オムニバス形式のように展開され、プレイヤーを引き込みます。出会うキャラクター毎に異なるエンディングを持った作品です。

世界観に没入できる音楽とビジュアル

ビジュアルと音楽のクオリティが非常に高い点も特筆すべきでしょう。 落ち着いた雰囲気の音楽は、真夜中に静かにプレイするのにぴったりで、ゲーム全体のミステリアスな雰囲気を盛り上げてくれます。

美しい一枚絵や印象的な画面演出が、ヨミチが迷い込む不思議な世界の魅力を際立たせており、視覚と聴覚の両方で楽しめる作品に仕上がっています。

本作の気になった点

アクション性を求める人には不向き

これは本作の魅力でもあるのですが、人によっては好みが分かれるかもしれません。 ゲームのメインはあくまでテキストを読み解くことであり、アクション要素や派手な演出は控えめです。そのため、ゲームに爽快感や手応えを求めるプレイヤーには、少し物足りなく感じられる可能性があります。

じっくりと腰を据えて、物語と言葉に向き合うことが好きな方向けの作品と言えるでしょう。

おすすめできる人・できない人

おすすめできる人

  • まったりと落ち着いて遊べるゲームを探している人
  • 良質なストーリーや独特な世界観に浸りたい人
  • 美しい音楽やビジュアルに癒されたい人
  • 言葉遊びや謎解きが好きな人

おすすめできない人

  • アクションや戦略性など、ゲーム的な手応えを求めている人
  • 文章を読むのがあまり得意ではない人

総評:約2時間で楽しめる、言葉と音楽の体験

総評として、『ムーンレスムーン』は「言葉を紡いで物語を体験する、アート作品のようなゲーム」です。 1,200円という価格は、約2時間で得られるこの濃密な体験を考えると、個人的には妥当だと感じます。短編映画を数本見るような感覚で楽しめるのではないでしょうか。

忙しい日常を忘れ、静かな夜に幻想的な物語の世界へ旅してみたい。そんな方にこそ、ぜひプレイしてみてほしい一本です。

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